夢から覚めて
ベッドに横たわる恵理子は最後に会った時より痩せ細り頬がこけていた

「恵理子ちゃん・・・」

ベッドサイドにしゃがみ込み、布団の中の手を握って顔を覗きこみ見つめる

「お前は彼女の親父か!(笑)」

心配しすぎるほど心配する平田をからかうように藤田が言えば、平田は小さく”そんなようなもんだ”っと呟き、藤田に見えないように目尻を拭う

深刻な状態なのだと察した藤田は恵理子が来た時、小柳から聞いたことを伝えた

「主治医には連絡したくないらしぃ・・・何かあったのか?」
「・・・何となく予想はつく・・・」

「そぉか・・・最悪なことになる前に主治医に診せろ まぁお前が後輩の責任をとって診るのも一つだがな」
「あ~」

平田の返事は言葉少ない

そして手を握りながら、恵理子のこけた頬を撫でる平田

何を思っているのだろう
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