夢から覚めて
藤田医院で恵理子のカバンをこっそり覗き見したとき、未だ1錠残っていた

それをたった二日で飲み干したと訴える恵理子に平田は驚く

「村井先生には?」
「・・・」

無言で首を小さく左右に振る恵理子

その目は更に寂しそうに、何かを訴えていた

苦しそうに呼吸する姿に平田は恵理子が嫌がるのを承知で発作止めの注射を準備した
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