夢から覚めて
「よぉしOK 終わりだ」

針が抜けた時には発作止めの痛みと、薬の効果でグッタリしていた

薬がすぐに回るように、痛みを知りながら平田が少し強めに注射部位を揉みこめば、恵理子は腕を逃がそうと体をよじる

そんな姿に平田は渋々手を離した

「痛いの我慢して偉かった 自分で揉んでおいて 後で腫れると余計辛いからね」

注射部位に逆の手を添えるようにもっていく平田

力無く添えられた恵理子の手は痛みに耐えるように注射部位を揉む

痛々しい姿だ

こぉなると流石の平田もかける言葉を失う
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