夢から覚めて
午前中の診察が終わり静かになった頃、平田は恵理子のカルテを持って村井の診察室へ行った

「村井君?少しいい?」
「はい」

午前中の診察が終わり、カルテ整理も一区切りついただろう村井は机に肘をつき休んでいた

そんな村井の診察室に平田は入るなり、恵理子のカルテを広げて叩きつけた

カルテには、ついさっき平田が診察した恵理子の状態と処置が記載されていた

広げられたカルテの名前と状態・処置の日付を見て村井は驚愕した

「これ・・・どぉいうことですか?」

無責任な村井の言葉に、平田は冷静を装いながらも低い声で問い返した

「俺が聞きたい 何故こんな状態になるまで放置した?」
「・・・」

「警告したよな 恵理子ちゃんの体調には十分気を使えと・・・」
「はい・・・」
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