夢から覚めて
暫くして泣き寝入りした恵理子を見つめているとドアをノックする音がした

恵理子が眠るベッドのカーテンを閉め、ドアを少し開けると村井が立っていた

「何の用だ?」
「リコいるんですよね?会わせてください」

「・・・」

YesともNoとも言わず、ドアを開けようとしない平田に、村井は”お願いです”っと頭を下げ懇願した

「今は寝てる 恵理子ちゃんが会いたいって言ったら考えてやる」
「・・・リコ・・・」

呟いた言葉は無常にもドアの閉まる音に消された
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