夢から覚めて
そしてスグナースが来た

「恵理子ちゃんどぉした??」

今にも力を失い床に倒れそうな恵理子の肩を叩いてナースは呼びかける

その呼びかけに恵理子は必死に目を開き何か言おうとする

「取りあえずベッド戻れるかな?横になろう」

小柳が抱きかかえるように恵理子をベッドに寝かせると、恵理子は首を左右に振った

それはナースが今まさに連絡をとろうとしていることへの拒否だった

ナースは恵理子の拒否を振り切ってPHSで平田に連絡を入れた

「病棟です 恵理子ちゃん急変です」

PHSを切るとナースは恵理子に酸素マスクをつけ、点滴を全開にした

「すぐ平田先生来てくれるから大丈夫だよ」

恵理子に言うとナースは見舞い客に今日は帰るよう伝えた
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