夢から覚めて
平田が医局から病棟に着くと丁度見舞い客が恵理子の部屋の前で心配そうな表情をしながら帰るところだった

そんな見舞い客を横目に平田が部屋に入ると、そこには落ち着き始めていたハズの恵理子が再び苦しそうにしていた

「どぉした??何があった??」
「それがお見舞いの方と話をしていたら急に・・・」

「恵理子ちゃん??わかる??」

平田の呼びかけに手に力を入れて応える恵理子

「酸素マスクだけじゃ苦しいの治まりそうにない??」

っと聞けば首を左右に振り、マスクの中で”大丈夫”っと口を動かす

平田は下瞼をさげ、首もとを探りながら恵理子の様子を見守る
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