夢から覚めて
「何か御用ですか?」
「恵理子・・・いや、新井さんの具合は?」

「大丈夫ですよ 落ち着いて寝てます」

ホッと胸を撫で下ろすように目を閉じる

「彼女とはどぉいった?」

平田が廊下で見たときから気になっていたことを聞けば、小柳は自分を責めるように話した

「部活のコーチをしてます 彼女をマネージャーとして引きとめたのも自分です こんなに具合が悪くなるなんて思ってなくて・・・」
「部活楽しいんですね 彼女の目の輝きは部活のお陰だと思いますよ」

「えっ・・・」
「引きとめたのは貴方かもしれない でも彼女は自分で決断した それくらい分かってます 大丈夫ですよ」

平田はそれだけ言うと再びナース室に入った
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