夢から覚めて
翌朝、村井は白衣を着ずにリコの部屋へ行った

平田が言ったとおり、ノックしても返事は無い

ドアを開けると窓辺の椅子に座り遠くを見つめるリコの横顔が見える

部屋に入りドアを閉めリコを見つめる

その視線に気づいたかのように振り返ったリコは、いつもそこにいるはずの姿が平田ではなく村井であることに驚く

「久しぶり リコ」
「・・・」

無言で村井を見つめ返すリコに、静かに近づこうとすれば、リコは目線を逸らした
< 149 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop