夢から覚めて
袖を通すと村井の匂いがした

「洗濯したてだから臭くねぇよ」

匂いをかぐ姿に思わず村井が突っ込む

「ムラの匂いがするなぁって思っただけだよ」
「俺の匂い?」

「うん 消毒の匂い・・・」
「悪かったな 消毒臭くて」

拗ねる村井に恵理子は笑顔で返す

「好きだよムラの匂い」
「寮に帰らなきゃいけない日に誘う様なこと言うなよ・・・」

村井は照れながらリコの頭をヨシヨシと撫でる

言葉にはしないけど、リコはその手が大きくて心強くて大好きだ
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