夢から覚めて
「リコ?起きて 着いたよ」
「ん??どこ??」

地下駐車場は昼間でも薄暗く場所が分からない

「ごめんな 病院」
「ムラ仕事?」

「違う リコ具合悪いだろ?」
「・・・そんなことない・・・」

「嘘 昨日ホントは発作あったんじゃない?脈も弱い 何で言わなかった?」
「私が寝てる間に診察したの?」

「そんなの手繋いだときにスグに分かる」
「じゃぁ最初から病院に来るつもりで車走らせた?」

「あ~・・・」
「・・・ドライブって言ったのに・・・騙したの?」

「リコに会う前まではホントにドライブのつもりだったよ」
「嘘・・・」

「嘘じゃない 俺だって病院に来るよりデートの方がいい」
「だったらドライブ行こうよ」

「できない 体調の優れないリコを連れ回せない」
「何で?彼氏彼女じゃなくて、ムラが医者で私が患者だから?」

「ん~・・・」
「デートって言ったのに・・・楽しみにしてたのに・・・」

リコはそぉ言うと、さっきまでの寝起きだった目を起こしてキッと睨むとシートベルト外してドアを開けた

「待って 急に動くと血圧下がるから」

村井の言葉に”サイテー”っと呟くとリコは車を降り出口に向かった

< 58 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop