夢から覚めて
翌日、祝日の月曜日、せっかくの休みもリコに会いたくないと言われ暇

家に居てられず医局に行けば廊下で平田に遭遇する

「あれ村井君、休みでデートじゃなかったの？」
「あ～だったんですけどね・・・」

バツの悪い返事をすれば察したように返ってくる

「恵理子ちゃんに振られちゃった？」
「・・・」

図星の言葉に思わず言葉を失っていれば何処か嬉しそうに微笑む平田

「喧嘩でもした？それとも倦怠期？」
「ん～・・・俺といると病気を忘れられないから暫く会いたくないって・・・」

思わず正直にリコに言われたことを口にしてみれば平田は悲しい顔をして問う

「村井君、長く病気と闘ってる子が友達や周りの人にされて一番嫌いなことって何か知ってる？」
「？」

「恵理子ちゃんが病気のことを忘れられるような彼氏になれたら仲直りできると思うよ」

平田はそぉ言うと手をヒラヒラさせて去っていく

その背中を見ながら言われたことを考える

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