夢から覚めて
散々遊園地を堪能した四人は車に乗り込み帰路についていた

疲れを知らないのか遊園地の興奮がやまないのか、喋り尽きない後部席の先輩とマネージャー

小柳がバックミラーで2人をチェックしていれば、横で疲労困憊な顔をしてスヤスヤ眠る恵理子

起こさないように話しかけず運転していると後部席からつつきだす

「恵理子、寝てらぁ~かわいい~~」

寝てる恵理子の頬を指でつついて起こそうとする先輩

小柳はその指を掴んで横目に睨む

「起こすな」
「え~恵理子が寝たら退屈じゃん 春さんが!!」

最後を強調するように言えば、小柳は照れながらハイハイっと軽くあしらう

「2人は駅でいいのか?」
「あ~寮でもいいけど駅でいいっす!最後は二人きりにしてあげますよ」

「何考えてんだよ」
「春さんこそ!!」

言い合っていると駅に着く

恵理子は寝入ったまま起きず・・・

「ありがとうございました 春さん、恵理子をちゃんと寮に帰してくださいね」
「わかってるよ」

「送り狼になって襲っちゃダメですよ」
「お前と一緒にするな お前らこそ真っすぐ帰れよ」

「はぁ~い」

そんな会話も知らずに寝入ってる恵理子を乗せて寮に戻ると、いつもの駐車場に入らず道路わきに車を止めた
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