夢から覚めて
練習が終わったプールサイド

恵理子は1人、水面を見つめていた

水面に反射する光は、恵理子の心の寂しさを象徴するかのように暗くなりかけていた

鍵を閉めにきた小柳の気配にも気付かず・・・

横をみれば小柳が不思議そうな顔でコッチを見ていた

「どぉした?プール見つめて黄昏て・・・何かあったか?」

昨日のことなど何もなかったかのように言う小柳

「何でもありません」

目線を逸らして返し、横を通りすがれば腕を掴まれる
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