夢から覚めて
「昨日こと怒ってる・・・よな??」
「・・・」

「ごめん」
「・・・罰ゲームですから気にしてません」

「・・・」
「寮に帰るんで」

掴む手を睨んで言えば、小柳は意地悪に握る力を強める

「罰ゲームなんて思ってないから・・・本気のキス・・・」

握った腕を引き寄せようと引っ張る小柳に、恵理子は腕を振り払った

「ごめんなさい 失礼します」

小柳の顔を見ずにプールを去ろうとしたのに、恵理子の体は動かなかった
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