秘密の同居《番外編》
『そうだよなぁ…俺に家族が出来るんだな…。
お前が俺の家族に…。』
一人であたしを抱きしめたままポソポソと呟く夏木君。
『なぁに?
そういうつもりで言ってたんじゃないの?』
『いや、そんな考え方はしてなかった。』
『…だって、あたしこれからは夏木さんって呼ばれる様になるんだよ?』
『クククッ…なら、怜って早く呼び慣れないとな。』
体を離したかと思うと最高の笑顔で頭を撫でる彼にフフッと照れ笑いを返した。
ずっとイチャイチャと外でしているわけにはいかないので、早めにあたし達はホテルに戻った。