秘密の同居《番外編》


校長の話しが終わり、主任が集会を終わらせようとした時、すみません。と低い声が響いた。

…怜………


「少し話しをさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

校長が、どうぞ。と壇上に手招きし、怜が階段を上がる。

全校生徒が息を飲んだ。

「…先程は、いきなりの事実に皆驚いたと思います。
…ここで、少しお話しがあります。
彼女、高橋愛美さんに出会ったのは実は今の皆と同じ年の時。
高校生でした。
一緒に夢を持ち、一緒に頑張り今に至ります。
…ある本に書いてありました。
人は人生で3人の運命の人に会うんだそう。
それは、異性だけでなく友人など自分に影響を与えた人物。
僕は、高橋先生を含め2人思い当たります。」

怜の話しを聞きながら、ひろちゃんを思い出す。

< 100 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop