秘密の同居《番外編》
その手のやつか。
「悪いけど俺………」
そう言いかけた瞬間、思い切り胸元を掴まれキスされた。
!!?
思わず目を見開くと、綺麗な顔が顔の近くで目を開けた。
まつ毛長っ!
「絶対好きにさせる。
覚えておいてね。」
少し赤らんだ頬で言ったそれが妙に可愛く思えた。
俺は説教されて落ちたり強引にキスされて照れてるの見て萌えたり、大丈夫なのか…
キサラギ…
早速次の日登校中に出くわした。
目が合うと、黒い髪を揺らして走って来た。
「おはよ!
意外と真面目に登校するのね?」
「まーな。」
機嫌良さそうに鼻唄を口ずさむ如月を盗み見る。
長いまつ毛に綺麗な形の鼻。
化粧してないのに綺麗で白い肌。
「…あんたさ。」