秘密の同居《番外編》



『…まぁ、俺からしたら白衣とかスーツとか結構萌えるから帰ったらそれ着て癒やして。』


そう言いながら熱いキスをしてくる彼は本当にずるい。
真っ赤になったあたしを意地悪そうに見つめてスタスタと先に家を出た。


あたしも学校へ着くと、職員室へまず挨拶をしに行った。
怜と目が合い、ニヤッと笑ってみせたが、思いきり無視された。
笑うぐらいいいじゃん…と少し悲しくなったが、白衣をもらって朝礼の挨拶を考える事ですぐに頭がいっぱいになった。


自分が見る側なら新人教員ってワクワクするけど、見られる側になると吐きそうなぐらい緊張する。


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