秘密の同居《番外編》



『…何してるの?』


気になってしょうがないあたしは、拗ねたふりをやめて彼の後ろから覗き込んだ。


『あった、これこれ。』


そう言って鞄から取り出したのは白衣だった。


『何?怜着るの?』


『そう、着るの。
…お前がな。』


えっ、と呟く暇もなく、怜はあたしに白衣を着させた。


『何?意味分かんない。』


怪訝そうな顔をするあたしに、怜はニッと笑ってネクタイを緩めあたしにキスをしてきた。


『………っなに…!?』


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