秘密の同居《番外編》



化粧なんてしなくても潤いのある肌と全力の笑顔を見送る。
…あぁ、あたしも生徒なら絶対あの子達みたいにはしゃいでるんだろうな。
ふぅ、と自分の年に老いを感じてため息を吐く。


「先生って先生ぽくないよね。」


突然後ろから聞こえてきた声に肩を飛び上がらせた。
背が高く、今時な感じの怜とはまた違ったイケメン君がにんまり笑って立っていた。


「びっくりしたぁ…。
いつから居たの?」


「結構前から」


シレッとした顔で椅子に座った彼を見て、あぁ…やんちゃ君か。と悟った。


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