秘密の同居《番外編》



『お前が言ったんだろ。
テレビ見ながら、こんな所でプロポーズされたいって。』


照れながらあたしの頭をグイッと胸に押し付ける夏木君にキュンっと胸が高鳴る。


『それで…覚えててくれてたの…?』


『…………………。』


『夏木君…大好き…。』


『…顔あげろ。』


夏木君にギュッと抱き付いたまま顔を上げると、夏木君の顔が近づいてきてそのまま唇が重なる。


唇が離れると、少し笑いながら


『…バカップルみてぇだな…。』


と、夏木君が言った。
だからあたしも、バカップルだよ。と背伸びをして自分からキスをした。


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