黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】


寂しい思いでもしたのかな……


『──まま行かないで…』


くーちゃんの言葉が頭から離れない。


「まま行かないで……っか」


膝に寝かせてあげて、頭を撫でているとなぜかあたしも落ち着く。


「寝ちまったか」

「うん……」


純はあたしの隣に座ってくーちゃんを眺めていた。


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