黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】


「お疲れさま」

「おう」


劇が終わり、あたしは純のもとへ駆け寄った。


「純って…すごいサックス上手いんだね。国際コンクールとか…出たことある…でしょ?」

「あぁ。おまえもだろ?」

「…え?」


あたし…純にそこまで言ったっけ…?

お母さんが言った…とか?


純はハッとした表情で「…ごめん。調べたら出てきたから…」と言った。

「そうだよね、インターネットで調べればわかるよね」


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