黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】


声がした方を向くと、視界が真っ暗に。


この温もり……
この匂い──純?


「──1人で抱え込むんじゃねぇ…」


弱々しく優しい声でそう言った。

「……純」

「なんでそんなちっちゃぇ体でこんなでけぇこと抱え込んでんだよ」

「……………」


……ん?


「……おまえの母ちゃんに聞いた」

「え……?」


お母さんに……?


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