黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】
「なんか知らねぇけど俺のこと知ってたんだよ。龍神の総長さんじゃない、とか言われて家の前でしゃべった」
「……なにを?」
「結奈に悪いことしたって、離婚のこととか……そーゆー系」
「………………」
「1人で抱え込むな。結奈には俺だって龍神の仲間だっていんだろ?」
「……ッ…」
「泣きたいときは泣け」
純はぎゅっとあたしを抱きしめ、頭を撫でた。
次から次へと溢れでる涙は止まらない。