黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】
やっと泣き止んだ頃……外は暗くなり始め、部屋に夕陽が差し込んだ。
「ねぇ純……夕陽き……」
純に唇を奪われ、押し倒された。
「……じゅ…ッ…」
唇をぺろっと舐められ、顔がみるみる赤くなるのがわかった。
純の顔は夕陽のせいで見えなくて、でもそのシルエットはとても綺麗。
見惚れてしまうほどだ。
「……んっ…ッ…」
唇の間から純の舌が入ってきて、どんどん口内を犯していく。
突然、唇が離れた。
「ごめん……これ以上やると理性ぶっ飛ぶわ…大丈夫か?」
純はあたしを起き上がらせた。
「純……苺の味がした……」
「あー……苺オレ飲んだからじゃね?」
「純が苺オレ?ぷっ笑える〜」
「笑うな」
あたしはお腹を抱えて笑ったのは言うまでもない。
だってこの顔が苺オレって……