黒アゲハ Ⅱ -真実- 【完】


そんなくーちゃんを拓磨は抱き上げ、さっさと部屋へ連れていった。


ヤバい……

まぢで拓磨、パパに見えてきた……


「あ、みなさん今日はありがとうございます!!すごく助かりました」


ぺこっとするいちごちゃん。


「あたしらが手伝いたくて来たんだし、気にすることないよ」

「本当にすみません。今日はたぶんもう大丈夫なので帰っていいですよ?」

「どうする?」


あたしはみんなに問い掛けた。


「じゃ帰るか」


裕也は伸びをしてそう言うと、鍵をくるくると回している。


早く帰りたいんだな、あいつ……


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