マイ★ボーイフレンド
自転車は、古ぼけた紙の箱を
いくつも並べたような
夕焼けの色の
団地に滑り込んだ。



あたし達は、
下らない冗談とか聞きながら、
ケーゴの家に入った。

「今日は、なに食べたい?」

「そーだなぁ、マーボードーフにする?
米は朝仕込んでおいたからさ。」

そういうと、ケーゴは
冷蔵庫を覗き込んだ。
< 13 / 54 >

この作品をシェア

pagetop