マイ★ボーイフレンド
あたしの母さんは、
いつも今ぐらいの時間から
店に同伴するオヤジたちに
電話をかけ始める。

普段は
太ったノラネコみたいな声のクセに、
このときばかりは
小さな子猫みたいな鳴き声で
ハゲオヤジどもに
媚びを売る。

なるべくそんな母さんと
顔を合わせたくないし、

ケーゴのお父さんは
いつも帰りが遅かったから、

あたし達は、いつからかこうして
一緒に食事を作るようになった。
< 14 / 54 >

この作品をシェア

pagetop