マイ★ボーイフレンド
冬は驚く位にふかくなっていて
気がつけば、辺りは
真っ暗だった。

なんだか小雨も降って来て
慌てて団地のカギを
開けた、その時だった。

「待って…。

娘かしら?」

母さんの声だ。

ふと目を足元にやると
ハイヒールと
見慣れない男物の靴がある。

嫌な予感ほど
当たるものだ。

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