苦い舌と甘い指先
「やだなぁ…。何で閉めちゃうの?」
ニヤニヤと、あたしのベッドの上で寝転がりながらこちらを見てくるこの男…!!
「何で貴様が居るんだ、変態野郎!!」
何故あたしの部屋でくつろいでいるんだ肥後駿樹…!!!
「遊びに来たよ、ジュノ」
……母ちゃん。夜道じゃなくても変態は居ました…あたしの部屋に!!
「帰れよ」
これでもかと言う位に睨みつけながら威嚇してみたが
やっぱりこいつは動じない。
「イ・ヤ」
「…コロス…!!」
「イヤン☆優しくしてね」
何が優しくだこの馬鹿野郎!!
だが、話にならない相手に本気になっても仕方が無い。
ここは冷静に…
「…ジュノの布団、ジュノの匂いがする」
「…ぶっ殺す!!ぶっ死ね!!」
「ぶっ死ね?面白そうな響きだね」
もう、冷静になれるわけがない!