Someone loves me.
嘘のあたし
「おはよう!美結(みゆ)」
「おはよー」
高校②年生の秋。
だんだん肌寒くなってきた。
冷えていくあたしの身体を温めるかのようにさすっていた。
「美結はいつも手とか冷たいよね?冷え症?」
「うーん…そうみたい(笑)」
学校の友達といるのは楽しい。
何かと気を遣わなきゃだから疲れるけど。
あたしがいつもニコニコしてれば、みんなもニコニコしてるし問題も起きない。
だからいつも愛想よく笑って。
みんなと盛り上がって、楽しんでる。
女はめんどいから悪口とか言い合ってるけど、あたしは一切のらない。
めんどくさいことに巻き込まれたくないから。