愛恋―あいれん―



「あのさ、


もうお互い


相手いないんだし


これからは昔みたいに


侑吏の部屋に


溜まりに行ってもいい?」




家に入る間際に


振り返って聞いた。




“勝手にすれば。”




侑吏は振り返って


くれなかったけど


後ろ姿で


自転車を押しながら


ハッキリと


答えてくれた。


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