kiss me PRINCE!!
ただ、どうしても、その存在が気になって仕方なくて。
その幸せを願う俺は、父親のような気持ちになっているのかもしれない。
まあつまりは、彼女が笑顔だと、俺の最愛の女が幸せそうだから。
だから彼女は“特別枠”なんだ。
ただそれだけ。
笑いたいなら笑えばいい。
俺の世界はいつだって、あの素直じゃない幼馴染みを中心に回っている。
自分の部屋の窓から見える、その家の灯りさえも愛しいほどに。
さっきまで一緒にいたのに、もう顔が見たくなってきた。
まったく、どうしようもない。
情けない自分の思考に苦笑して、夜明けを待つ。
こんな毎日も、悪くない。
ex.fin