kiss me PRINCE!!

ただ、どうしても、その存在が気になって仕方なくて。

その幸せを願う俺は、父親のような気持ちになっているのかもしれない。






まあつまりは、彼女が笑顔だと、俺の最愛の女が幸せそうだから。


だから彼女は“特別枠”なんだ。

ただそれだけ。



笑いたいなら笑えばいい。

俺の世界はいつだって、あの素直じゃない幼馴染みを中心に回っている。



自分の部屋の窓から見える、その家の灯りさえも愛しいほどに。

さっきまで一緒にいたのに、もう顔が見たくなってきた。



まったく、どうしようもない。

情けない自分の思考に苦笑して、夜明けを待つ。


こんな毎日も、悪くない。




          ex.fin
< 106 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop