kiss me PRINCE!!

普段のあたしは、こんなによく喋る方じゃない。

亜美もそうだから、あたしたちは一緒にいても無言でお互い別のことをしてるときもある。

そんな距離感が心地よくて、あたしは亜美が好きなのかもしれない。

亜美に自分がそう思われている自信はないけど。


めんどくさい、が口癖のあたしにとっては、話をするのだって面倒なのだ。

あたしがこんなに必死になるのは、自分にとって大切な人に関することだけ。

ヒロだけじゃない。

亜美や須賀だって、本人には言えないけど、あたしの大切な人だ。




「う・・・うん」


あたしの勢いに気圧されてか、亜美は若干引き気味で、ひきつった笑顔を貼り付けていた。


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