kiss me PRINCE!!
「次! 朝起きてから寝るまでの行動をすべて教えて」
あたしってこんなに高圧的な態度をとる人間だったっけ。
違う・・・はずだと思いたい。
でもこの状況じゃ、恥ずかしくてこんな態度をとるしかない。
好きな人に振り向いてもらうために、その人のタイプに近づこうと頑張ってる女の子。
このあたしがそんな風になるなんて思ったことはなかった。
むしろ、自分を変えるだなんてバカみたい、そのままの自分でいなくちゃ意味がないと思ってた。
それは間違いだったのかもしれない。
少なくとも、あたしにとっては。
亜美の存在は、起爆剤だったんだ。
幼馴染みっていう距離に甘えて、その関係を変えていこうとしなかったあたしに火をつけてくれた。
「朝起きて、学校に行って・・・・」
「そこが聞きたいの。起きてから学校に行くまでと、帰ってきてから寝るまでが重要なのよ」
学校にいる間の亜美の行動は、今まで一緒にいたんだからわかる。
あたしが見てない時間の亜美が知りたい。