kiss me PRINCE!!
でも、なんかヘン。
だって、お腹ってさ、けっこう柔らかいはずだよね。
たるんでるとかそういうわけじゃなくて、そういうモノなんじゃないの?
女の子って。
でも、今あたしの手に触れているのは、亜美の腹部なわけで、けっしてあたしは鉄板にさわってるんじゃない。
なに、これ。
考えられるのはひとつ。
亜美の、腹筋だ。
「わかった? 身体的な面でみても、私の方がよっぽど女らしくないの」
指先に割れた腹筋のスジを感じながら、あたしは放心状態でこくこくと頷いた。
どうやらあたしの親友は、まさかのマッスルガールだったらしい。