kiss me PRINCE!!
嬉しいのか、悲しいのか、恥ずかしいのか。
わからないけど、なぜだか身体が震えた。
でもそんなの情けないから、武者震いってことにでもしておく。
あたしはあたしでしかない。
あたしの一番大切な人が、このままのあたしでいいって、このままのあたしがいいって言ってくれているのに、それ以上に悩む必要なんてあるわけがない。
だって、ヒロはあたしを好きだって言っている。
亜美じゃなくて、あたしのことを。
そんな風に言うとあたしがすごく性格の悪い女みたいだけど、そうじゃない。
そうじゃないけど、大切なこと。
あれ、おかしい。
なんだか泣きそうだ。
それでも泣かないように目にぐっと力を入れて、思いきり顔を上げた。
「バッカじゃないの!?」
突然のあたしの言葉に、亜美が驚いたような顔をしている。
あたしだって驚いている。
誤解がなくなって、やっとヒロの本心だわかって、それなのに第一声がこれって。