kiss me PRINCE!!
直球すぎるううう!
動揺は半端なく大きかったけれど、腐ってもあたしは乙女。
白目むいてツッコミなんてしちゃいけない。
「本当?」
ほら、可愛く聞き返すことだって、ちゃんとできるのよ。
そしてそれにもヒロはしっかりと頷いてくれた。
「じゃあ亜美は?」
もうこのさい、今日で一生分の恥ずかしさを使い切ってしまえばいい。
あたしは鼻息荒く質問し、答えを待った。
「亜美ちゃんは・・・特別枠、かな」
その意味がわからないあたしに近づいて、ヒロが耳元で囁いた。
“―――――、―――――――”
驚いて身体を離したあたし。
視線が、絡まる。
そしてヒロの顔が少しずつ、ゆっくりと近づいてきて――・・・・
まあ、あとは想像に任せますってことで。