青空を見て
予想外の質問に少し驚いた私だったけど

「私はいいよ、別に」

私は即答した。

「あら、本当に?お母さん助かるわ。」

おばあちゃんの家は私の家から2時間ぐらいのところにある

山の近くにある。

あまり外に出るのが好きぢゃない私でも

唯一、自分から行きたいと思う場所だ。

それにおばあちゃんの事は好きだし、

向うに行ったら自然が私を歓迎してくれているみたいで

とても気持ちがイイ。

教室とは比べ物にならない

だから私は大賛成だった。

それにしても高校のことをお母さんはどうする

つもりだろう?

「そのかわり、私が高校行けなくなっても泣かないでよ?」

わざとおどけた風に言ってみる。

すると、やっぱり予想通りの答えが返ってきた。

「あら、いけない!すっかり忘れちゃってたわ。でも空なら大丈夫よ。なんせ私の自慢の子ですもの!」

本当にお母さんはどこか抜けた楽天主義な人だ。

と思いながら「冗談だよ」と笑いながら部屋を出て行く

お母さんに言った。




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