melt ~心の隅まで溶かしてよ~
「・・・・・・・え?」
もう一個先の駅のはずの中洲君は
なぜか私と一緒に電車を降りた
「だからさ・・・・送らせてよ?」
「・・・・あ・・・ありがと」
しばらく話しながら歩く
中洲君の家のこと
愛犬の話
中洲君の優しい笑顔のせいか
優しい口調のせいか
話せば話すほど
心がポカポカしてくる
ねぇ?中洲君
ヤッパリ歩くの早いよ
次の角を曲がったら
着いちゃうじゃん
「どーしたの?道間違えた?」
「・・・・・・・帰りたくないな・・・」
私より10㎝以上背の高い中洲君を見上げて
本音を漏らす