短編■ fashion
百貨店に入る価格帯とか、路面店に構えるような、なんか高級というか静かな雰囲気のお店だと、少し違って、
お客さんはコーディネートの仕方を事細かに尋ねてきたり、どれが自分に似合うかと判断をこちらに委ねてくる割合が多い。
そうやって一緒に相談してじっくりと眺める。お客さん自体の数も少ない。
それらと同じく、セレクトショップだと顧客との親密さを重視して、
恋人の話や仕事の話、つまり談笑しながら――と言うより、知人と買い物に来ているテイで、
親しみのある細かい接客を求める方が多いらしい。
線引きは謎なんだけど、値段で決める訳じゃないんだけど、
例えば100万円が売上目標として、100人が来て1万円買っていくか、5人が20万円分買うか――みたいな。
後者の場合は、お客さんは担当制で、専属ってのが多い。
接客のオーダーメイドみたいな。
説明が下手だから難しい。
私が働くお店なら、その場での会話を通して好みを知って、アドバイスできるようにその時間をお客さんに捧げる感じ。