一匹狼にご注意を


「いやぁっ…なんでこんな格好しなきゃなんないのー?」

あたしたちは制服じゃなくて、ビキニ。

まだ4月。寒い中ビキニって…
みんな黒のビキニででるらしい。
晴奈は全然気にしてなく、それより逆に喜んでいるみたい。



「うわあっ!!」


「え、なに?」


「李乃、スタイルよすぎー!いーなぁ!絶対優勝だよぉ!羨ましー!!」


「なにいってんの!晴奈のがいいでしょ!」


「この胸もっ…意外に大きいじゃない。」



「や、やめてよっ!晴奈のエッチっ!」

あたしは照れながら大声を出す。


「いいじゃない。減るもんじゃないし!」


《それでは始まります。1番、愛奈々晴奈。》


「あ、あたしだっ!行くね!」


うわーっ、すごい……
晴奈ったら。やる気満々で…



「ねぇ、ちょっと。」

突然声を掛けられて振りかえると4人組の女子があたしを睨んでいた。



「な、…なに?」
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