一匹狼にご注意を
あたしの想いは…
―李乃Side―
『こいつに触るな。俺のだから』
か…
どうゆう意味なんだろ…
そんな事を言われたあたしは
早川君に手を引っ張られて教室へ連れていかれた。
「……」
「……」
2人とも静まりかえる。
えーいっ!さっきの聞いちゃえ!
「あのっ!」
「えっとなっ!」
2人同時に話した。
「あ、ご、ごめんなさい」
「あ、いや……さっき言ったのは本気だから。」
「え…」
多分あたしの頭の中、今パニクってるよ~!
「んだから!お前は俺のだから。俺の女になれ。」
「えぇっ!?」
「なんだよ…。」
照れながらか、真剣か、両方混ざっていてなんか…可愛い…?
「……」
「で、でも…早川君は晴奈が好きなんじゃないの?」
「は?あいつ?好きじゃねーし」
あいつ呼ばわり……
「言っとくけどな、俺、お前がいるから晴奈に近づいただけなんだ」
「……どうして…あたしのことが好きなの?」