一匹狼にご注意を
不良少年との出会い
―李乃Side―
「ふぁぁっ~…」
登校中に大口開けてあくびをしているあたしの
背中をいきなりばしっ!
と叩いてきた。
あたしはすごくびっくりした。
「おっはよっ!」
「おっはよっ!…じゃないよぉ~痛いよお~…」
目を潤つかせながら言う。
あたしの目の前にいる人は
あたしの大事な親友の
“愛奈々晴奈”(あいななはるな)って言う子。
みためヤンキーっぽそうだけど
全然優しいで綺麗で、何よりあたしより背が高いの…
「ねぇっ…晴奈の身長ちょうだいよ。」
あたしは苦笑いしなが晴奈に言う。
「あたしはあげたいくらいよ。高2で170cmって…嫌だなぁ…」
「あたしはは高2では低い150Cmなんだよっ!羨ましいよぉ…美人だし」
「なによぉっ…!」
晴奈があたしを睨みつけた。