一匹狼にご注意を


「まぁあれじゃない?人それぞれ。」

「え…?」


「なに?」

「あ、いや…」


「あんたが今1人で智愉の事言ってたじゃん?だから…」


「うそっ!声でてた?」


「最初からね~」


「えぇっ!!」


晴奈は聞いていたらしい。

「あ、ねぇ今日だよね?」
「なにが??」


「コンテスト♪」


「!!なんの?」


「美人!そろそろ放送で流れるんじゃない?」


《♪♪♪》

「あ、ほら!」



《みなさん!今日は年に一度の美人コンテスト!みんなは誰に投票(とうひょう)するのかなぁ?》

《さて今から名前を呼ばれた人だちは、コンテストに出場する人だちです!》


《………、愛奈々晴奈さん、そして最後に渡辺李乃さんです!》


《今呼ばれた8名は相談室に集まってください!繰り返します》



「おぉ!あたしだちでるのか!」

「えっ!イヤだ」


「なんで?いーじゃん!!あ、智愉だーっ!!」



「……おぅ」



「呼ばれてたねー!なんで?」


「別に」



相変わらずなんか早川君冷たっ!



「つかお前らこそ呼ばれたね。まぁ…がんばれ」


「うん!ありがとう!誰に投票するの?」


「んー決めてない」


「決めてよ!」


「なら、お前。」


「え、本当?やったーっ!」


なんかこうみてたら2人…美男美女だ……


「じゃあな」


「ばいばーい♪」


早川君は晴奈と喋り終えると、どっかへ行った。



つかなんで俺は晴奈じゃなくて、李乃って言わなかったんだよ!


……ってなんで俺こんなに必死なんだ?


なんか…馬鹿みてぇ………。




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