鏡越しの彼

『見当もつかないみたいだね………』


朔斗は悲しそうに瞳の色を深くした。


「あたし、何かしたの?」


『美姫は、鈍感なままなんだな。じゃあ、俺がなんでこの世にまだいるか、分かる?』


あたしって鈍感なのかな?





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