鏡越しの彼

「朔斗、アナタ、どうしたの?……らしくないよ」


まるで朔斗の姿をした、違う誰かみたい。


コロコロ表情が変わるし、暗い、まるで深い沼を見ているような瞳の色をしている。


『美姫のことになると、どうしても平常心じゃいられないんだ』





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