鏡越しの彼

「帰って。帰ってよ!」


「イヤだね」


「いくら、朔斗の弟だからって許さない。警察、呼ぶわよ」


あたしは携帯を持った。


「そんなに睨まないでよ、美姫さん。……出ていくからさ」





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